うちで読んだ絵本たち

デザイン会社に勤務する母が娘に読んだ絵本のログと、うちの子の好き度などをまとめていきます。

006:擬人化太陽の朝「おはよう」

おはよう

おはよう

  • 作者: 中川李枝子,山脇百合子
  • 出版社/メーカー: グランまま社
  • 発売日: 1986/05
超有名絵本「ぐりとぐら」でお馴染みの中川さんと山脇さんコンビの赤ちゃん向け絵本。
地区で開催された「子供の絵本の与え方」みたいなお話会で講師の方がオススメする本に入っていたことで知って購入。

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  • 世界観・雰囲気
    山脇さんならではのイラストのタッチはそのままだけど、主人公は擬人化された元気いっぱいな太陽。愛らしさや優しさというよりは、元気!な感じ
  • 装丁
    ハードカバー。中は普通。
  • 特徴
  • この太陽自身が朝起きて目が醒めるまでが短い文章でテンポよく語られるストーリー型。生活習慣なども押し付けなく折り混ぜられている。
  • 1ページの文字量
  • 10文字程度(amzon内の画像参照)
  • 音読目安
  • 1〜2分程度
  • ムスメに読んでいた時期
  • 0歳〜1歳未満
  • ムスメ好き度(星5中)
  • ★★★★
  • 母好き度(星5中)
  • ★★★
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詳細はまた改めてコラム的に書ければと思うけど、絵本を選んでる私、母は「説教くさい」とか「押し付けがましい」本が好きじゃない。(さらにそこに「怖がらせて」というのが加わると視界にすら入らない)
この「おはよう」では、朝起きてから目が醒めるまでの一連の流れがストーリーになっているが、それをする必然性が語られたり、「やろうね!」と強要しているわけではないところが気に入ってる。
あくまで「●●をします」のように、ストーリーの中の出来事の1つとしてでも、それをするのだな、という現実の出来事としてでも捉えやすく、とても絶妙なバランスだなと。
 
あと、この本の中で太陽がパジャマを着て出てくる。
山脇さんが描くパジャマはいろんな絵本で見かけるけど、あくまで普通の、よくあるパジャマなんだけど、本当に安らかに眠るために纏われているような雰囲気を感じて見ているこちらもとても安らぐ。(その周辺に描かれる小物の効果ももちろんあるけど)
起き抜けの場面だと「ぐっすり良く寝たんだね〜」って思うし、これから寝る場面だと「あぁ、眠くて眠くて仕方ないね〜」という印象をすごく受ける。
こういうところが山脇さんの描くキャラクターの個性を育てる世界観の描き方だなぁと思う。
好き。すごく。